経食道心エコーの試験~JB-POT合格への道~

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こんにちは。きよです。
今回は主に医師(JB-POT受験者)向けの記事になっています。

経食道心エコー検査は心臓超音波検査の一種なのですが、医療現場では胃カメラのような管を用いて、食道(食べ物の通り道)を通して体の内側から心臓を見ることができます。
詳しい心臓の検査を行うことで手術適応のある患者さんを見分けたり、重症な患者さんの血行動態を把握し、治療に役立てたりすることができます。

麻酔科では特に心臓手術の麻酔の際に、手術の所々で検査を行うことにより外科の先生と意見を共有し、よりよい手術に貢献することができます。

JB-POTはその経食道心エコーの試験になります。(Japanese Board of Perioperative Transesophageal Echocardiographyの略語で意味は「日本周術期経食道心エコー認定試験」です。)

 

僕は来年麻酔科専門医試験を控えており、今年の余裕のあるうちにこのJB-POTを受験しておきたいなと思いました。

しかし、この試験、なんと合格率50%前後と非常に難しい試験なのです!
そこでまずは勉強法について様々情報を調べまとめていきたいと思います。

◎参考書
・超音波の基礎と装置
超音波の原理について詳しく書いてあります。問題では超音波の仕組み・原理なども詳しく問われるので要チェック。

・Dr. SONOの公開講座(web)
こちらも超音波の原理などの短い講義を聞くことができます。

・初心者から研修医のための経食道心エコー(通称ピンク本)
こちらは初心者向けに経食道心エコーについて、かたくない文章で説明してあります。簡単に一通り軽食等心エコーについて知りたい方にお勧めです。

・初心者から研修医のための経食道心エコーⅡ(通称グリーン本?)
ピンク本をさらに詳しくパワーアップさせた本です。優しい文章そのままに、より詳しく原理や測定値など踏み込んだ内容となっています。まさに初心者から上級者まで読んでいて飽きることのない内容となっています。

・周術期経食道心エコー図 効率的に学ぶために(通称赤本)
やや古い本ではありますが、問題集として解くべき本の一冊です。
最初は難しく感じますが、解いているとだんだんわかってきます。
初心者から研修のための経食道心エコーⅡや下に紹介する周術期経食道心エコー実践法などを調べながら解くといいかと思います。

・周術期経食道心エコー実践法
少し古めの本ですがこれもJB-POT受験者には必須の本です。

→新版が発売されています。必見です!

・経食道心エコー撮り方、診かたの基本とコツ
豊富なカラー画像で画像の出し方を解説。実際の手技を学ぶのによい入門書のようです。

・図解先天性心疾患 血行動態の理解と外科治療
先天性心疾患についての理解を深める必要もあり、血行動態について詳しく書いてある教科書です。

・各種講習会のテキスト
現在はオンラインでのウェブセミナーも開催されており、申し込むことで動画とテキストを見ることができます。
春と夏の講習会、また直前講習と題して直前期のまとめ講義があります。
一番は直前講習から実際の試験に近い問題が出るとの噂であり、ぜひ受ける必要があると思います。
春夏の講習会ではガイドラインの説明や新しい治療法などが開設されており、古い問題集には載っていない知識を取り入れるのに重要だと感じます。

◎画像問題対策
・echo rounds(日本心臓血管麻酔学会のホームページ)
画像問題が載っています。

・解きながらレベルアップ(通称青本)
参考書にCD-ROMがついており、ビデオ問題を解くことができます。

・実践経食道心エコーマニュアル-基本と応用-
参考書のCD-ROMで画像を確認できます。

・経食道心エコートレーニング
これもCD-ROMで学ぶことができるようです。

・周術期経食道心エコー 連問式症例問題集(通称新青本となるか?)
もっとも最近出版された本でJB-POTの画像問題対策にうってつけの本と思います。
パスワードを入力することでサイトを通じて画像を見ることができます

このようにたくさんの参考書があり、勉強法も人によって様々です。
私はまず通称ピンク本を通読しイメージを付けたうえで、グリーン本を読みつつ、問題集(赤本)を解いているところです。
あいた時間で講習会の動画を見たり、Dr.SONOの講義を見たり、画像問題にも取り組んでいます。
やっぱり直前講習はまとまっていて見やすかったです。

今までに60~70件の心臓手術に入らせていただきましたが、試験では普段の臨床で使う知識とはまた違った角度の知識も必要でかなり苦労しています。
経食道心エコーを体系的に学び、後輩にも指導できるレベルになるように今年きっちりと勉強していきたいと思います。

今日はJB-POTの勉強法についてでした。
また勉強過程や結果などについても更新していきたいと思います。
ではまたお会いしましょう。

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